オーバーラップ

体はいつもからっぽ。 

いつもここにしかあり得なくて。 


疑問は、

空気のようにふわりと

そこら中わたしの周りを漂い、

翳めていくことばたちがムカデの様にもぞもぞと体中を這い回ると、 わたしはまた、布団の中で死んだ猫のようにうずくまる。 


放たれないことばの群れ。

去来する思いを脳裏に描きつづけ、 

布団の中でいつしかずっしりと体積を増したそれらを感じては、

拭いきれない数と、

言葉が言葉を生産し続ける様子に、 

ただただ重みは増すばかり。 

あなたが増えれば、思いは増殖する。

換気されない欲望は溢れ、覆いつくされる。 


布団からふっと出た両目。

壁を睨んでそこに黒い染みを付ける。 

じわじわ、じわじわ、

その染みはウイルスの様に増殖し、

みるみる大きくなっていって、

捉えられないうちに部屋を飲み込み、 

まるで何かを産み落とすような勢いで膨張。

分裂と破裂。

弾けたら、雨みたい。 

顔中を打ち付けられていろんなことが過って、端のあたりからぐっと収縮していき、

また、おちる。 


静寂。

空しさを噛みしめ、

零れ落ちる涙が海のようになったら沈もう。 

それはきっと生温くて優しくて、 

思い浮かべて安堵。 

ART LIFE

自分らしく生きる、 生き方をアートする。